充実した人生のために

心のかよう話し方

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日常の話し方 U


6 人の気持に合わせた話し方

7 自分の弱点を語る

8 評価されたい人の話し方

9 幼児環境による会話の違い

10 心にひびく美しさ

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人の気持に合わせた話し方
人はいくつかのタイプに別けられるのですが、その中の一つに自己犠牲タイプの人がいます。
このタイプの人は自己主張が苦手です。「自分が何を言いたいのか」ということよりも相手の気持に気をまわして、相手に合わせようとします。
自分の気持をはっきり表現するのが苦手なのです。人の気持に合わせる結果、いつも自分は損だと思い、自己卑下してしまいます。

こういう人は人からあまり嫌われることはないのですが、本人は人づき合いが苦手で疲れます。 それに自分の気持を抑えて会話をしますので、心の交流ができません。会話も上っ面を流れます。極端になると、どれが自分の本心かもわからなくなります。自分の本当の心がわからなくなると、生きている世界が狭くなり、自然の美しさとか味わいといった心で 見るものが見えなくなります。そこまで行ったら取り返しがつきません。

自分が自己犠牲のタイプだと思える人は、自分の思い、心を素直に語ることを始めねばなりません。先ず信頼できる人にありのままの自分を話すといいですね。
ありのまま、そのままの自分を語ると気持がいいものです。 心も軽くなります。
これが自分が変わっていくメカニズムです

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自分の弱点を語る
自己卑下から自分の欠点を語る人がいますが、これはいけません。聞く人も心よくは受けとめてはくれません。
反対に自分がいかに優れているかをさかんに述べる人もいます。これも人づき合いではマイナスです。 (エラそうには言えませんが)
人のなかには天性、明るくて屈託なく無理のない人づき合いをしている方がいます。そうかと思うと自分のボロを出すまいとしたり、背伸びしたりして人づき合いに無理をしている人もいます。
こうした無理な人づき合いは、心や身体に緊張をつくり、人間関係に疲れ、損な人生を過ごすことになります。

この違いは、自然体でいられる人と、心に構えている人との違いではないでしょうか。
私の体験から多くの人が構えの人のような気がします。私もまだまだ抜けきれていません。
おそらく現代の競争社会がもたらした マイナスの要因なのでしょう。特に男性の中にこのタイプの人を多く見かけます。幼い時から社会的に成功するよう期待され、常に比較の世界に心を捉えられているからでしょう。心に鎧兜をまとっているかのようです。

ダメです。本来の自分ではないんです。今、人づき合いがつらい、疲れる、苦手だという人は、どこかで本来の自分にもどる必要があります。
自分が自分のままでいられる自分にもどるんです。それが癒しです。
その機会は常にあります。今でもいつでも心の構えを捨てる練習と訓練はできます。
すなおに自分を表現するのです。くったくなく自分の弱点を語るのです。
自分の心に積み上げてきた余計なものを捨てていく。その方法はただ一つ、すなおに自分を表現する以外にないように思います。
すなおに自分の弱点を語ること、そして心の構えを捨てていく、これが心の浄化かもしれません。

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評価されたい人の話し方
会話の仕方にはいろいろな話し方があるのですが、中には自分の意見を中心に一所懸命に話をしている人がいます。その人との会話のほとんどと言っていいくらい会話の中身はその人の考えや意見で締められています。 聞いている方の中にはいちいち反論してケンケンガクガクと賑やかな会話になっている場合もありますが、ほとんどの人が適当にうなずいて調子を合わせています。

こうして述べられているその人の意見はどうしても言わなければならない程大切なものでしょうか。 殆どの場合、何を語っていたのか聞いている側は別れたらすぐ忘れています。こうした自分の意見や考えを盛んに語る人は、きっと自分を評価されたいんでしょう。自分を認められたいんでしょう。でもこれは逆の効果を生む会話法です。人はこうした話し方の会話にはうんざりします。
本来はみな自分を語りたいんです。ですから人様の意見をいつも「ごもっともです」と聞かされたんでは逆効果です。その人は自分が見せたいと思っている魅力を逆に失います。自分を前面に出す話し方は自己満足の世界に過ぎません。

特に男性にこの傾向が多く見られます。聞き手が女性ですといっそう張り切ってこの傾向が出ます。
私も若い頃素敵な女性と初デイトをした時、気に入られようとして盛んにこの話し方をして、見事にそれっきりになりました。
人の評価を得る話し方をしたいのなら、自分を前面に出さないほうが賢明です。唯にこやかに相手の話を聞いてあげる会話の方がまだ効果があります。

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幼児環境による会話の違い
私たちの話し方の個性は、もって生まれた性格にもよりますでしょうが、幼年時代の環境による影響がきわめて大きいと思われます。
幼い頃自分の話し方に父や母から、「そんな話し方をしちゃダメでしょ」とか「そんなことまで人に言っちゃいけません」とかの抑圧を日常的にかけられた子どもは、 どうしてものびのびとした話し方が出来なくなります。またきびしい父や母の元ですと、常に父や母の気持に合わせた会話をするようになり、これが成人してからも人との会話のしかたに現われ、自分の感情を抑え、人の気持に合わせた会話をするようになります。
父母からのびのびと自由に育てられた子どもや、 たくさんの兄弟にもまれ逞しく育った人などは、人へ気兼ねをすることなく自分の思うことをはっきり表現できる話し方が身についているでしょう。

幼年時における体験や心へ受けた印象は、自分でははっきりと記憶していなくても、潜在意識に蓄積され、生涯を通じてその人の人格や性格の傾向を決めると言われています。
その傾向は話し方に顕著に現われます。よく話の終りに「すみません」と言うクセのある方がいますが、こういう人の親はかなり圧制的な性格の人で、子どもに一方的に自分のしつけを押し付け、子どもを支配してきたのではないかと推察されます。子どもは「ごめんなさい」という他ない育てられ方だったのではないでしょうか。 こうした会話の人は人からあまり嫌われることはないのでしょうが、多分自分ではそうした謝りグセに嫌悪感を感じたりしているのかも知れません。

兄弟姉妹でありながら、その話し方に大きな違いがある場合もあります。一般的に母が強く、家庭での会話の主導権を握り、父はおとなしくあまり発言しない環境ですと、 女の子がはきはきとした積極的な話し方をし、男の子は父をなぞり目立たない話し方の子に育つように思われます。
話し方はそれぞれの幼児環境に影響を受けているということを知ることが、人間関係を理解する上で大切なことではないでしょうか。

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10心にひびく美しさ
会話は美しくなければなりません。絵だって踊りだってスポーツだって花だって何でも美しいのにかぎります。
会話はその人の人柄なり、性格なり考え方なり、その人そのものが表れます。 会話や話し方を通してその人の美醜が見えてきます。
心がお金に執着していると、人を財産や地位で判断していますから、会話をしていてもそうした感じが漂ってきます。また人をいつも比較して見ている人は、そのイヤさが会話にもにじみ出ます。 最悪なのは人を見下している人です。そういう人は醜さと嫌悪感を撒き散らします。

危険なのはある程度自信を持ってきますと、その自信が往々にして言葉や話し方に自信過剰で表れることです。私などもこの話し方がなかなか改まりません。
聞いていて気持のいい会話は、一所懸命に前向きに生きようとしている人の話し方です。今苦境の中にあっても、それを乗り越えようと頑張っている人の話は素直に聞けます。そういう人は話し方も謙虚ですし、ひたむきさを感じさせて気持がいいものです。

話し方教室での発表会で、子どもがまだ小さいのに乳がんの手術をされた人の話は胸を打つものがありました。また別の発表会でも仲のいい友達が末期の癌を告知されて、見舞いに行ったら逆に力づけられたという話をされた方もいました。こうした話は悲しい内容であるのに 聞く人の心にひびき、美しさを感じます。駆け引きのない、生きることの根本に触れるから、聞く人の心に濁りのない美しさが伝わるのでしょう。
悲しみのさ中にあっても懸命に生きている人や、あるいは悲しみを乗り越えた人にはなぜか美しさが漂います。 しかし、ここに同情を求める心が入るとこの美しさは損なわれます。純真で毅然とした生き方が会話に表れた時、美しく人の心に響きます。
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ステップ 1〜3

1 心の交流のしかた

2 聞いてあげようという決意

3 基本的な聞き方

ステップ 4〜6

4 アイコンタクト&スマイル

5 プラスαの会話

6 会話の共通項さがし

ステップ 7〜10

7 ことばのモンタージュ

8 気持のいい会話

9 安心感を与える会話

10 心の扉を開ける

日常の話し方T
1 自己開示メッセージ
2 家族なのに話がかみあわない
3 思い込みからの解放
4 もっともイヤな会話の相手
5 心の感性と会話
日常の話し方U
6 人の気持に合わせた話し方
7 自分の弱点を語る
8 評価されたい人の話し方
9 幼児環境による会話の違い
10 心にひびく美しさ
日常の話し方V
11 コミュニケーション力の違い
12 夫婦の会話
13 話下手と思っている人へ
14 会話の仕方で作る人との距離
15 心にもないことを言う・その結果
日常の話し方W
16 モテる話し方
17 会話に大切な奥ゆかしさ
18 話し方はその人のパワーです
19 話し下手だと友達ができない?
20 友が去る会話の仕方 1
日常の話し方X
21 友が去る会話の仕方 2
22 人は会話を通して自分を知る
23 話し方・会話の上達法
24 気をつけたい反問の語調
25 メールに乗った感情
日常の話し方Y
26 男女間の会話
27 すぐカッとなる話し方
28 会話、人間関係への影響
29 会話をこわすのは『私の話』
30 会話で疲れる話し方
日常の話し方Z
31 話し方の修練
32 ほめれば心が開く
34 名前が憶えられない
35 理想的な聞き方
36 下手な謝りかた
母と子の会話1
1 ほめてあげて下さいね!
2 言葉には力がある
3 後片付けは大切ですよ
4 教えは興味の刹那をとらえる
5 子供は親を真似る
6 いい子は幸せにならない
7 子どもをしかる時
8 子供の善を掘り出しましょう
9 子どもそれぞれの個性
母と子の会話2
11 それをしたらいけませんよ
12 ニイルの教育
13 やかましい、静かにしなさい



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