充実した人生のために

心のかよう話し方

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日常の話し方 V


11 コミュニケーション力の違い

12 夫婦の会話

13 話下手と思っている人へ

14 会話の仕方で作る人との距離

15 心にもないことを言う・その結果

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11コミュニケーション力の違い
人は皆それぞれにコミュニケーションの能力が違います。この違いはどこから来るのでしょうか。人との充分な意思の疎通ができれば、優れたコミュニケーション能力の人であり、人間関係にも調和をもたらします。
私たちはより多くの知識、知恵、教養があれば優れたコミュニケーションの人と思い勝ちですが、たくさんの知識や教養とコミュニケーション力とはまったく違います。さほどの教養もなく、あまり本も読まない人で 自分の言いたいことを上手に相手に伝え、また人の話しを的確にとらえる方は少なからずいらっしゃいます。

コミュニケーションの能力の低い人と会話をしていますと、その性格なり人柄なりの心のあり方に問題があることに気がつきます。
話すことが苦手で、自分の気持や考えを相手に伝える話し方に抑圧がかかっている人や、独りよがりの思いや、考えの狭い視野の人などとの会話に支障が出てきます。
ほとんどの場合、心のあり方がコミュニケーションの能力を左右しているように見えます。 物事を見たり考えたりするのに、自分の心に偏狭な見識を持たずに、相対的に広くとらえる心の人が話し方や会話にゆとりと弾力があり、コミュニケーション力のある人と言えるのではないでしょうか。

例えてみますと、車を運転していて直線道路から右折する時、自分のことしか考えていない人は、後続の車の流れにまで心が行き届かず、後続車をさえぎるような右折の仕方をしますが、車の流れや道幅などを相対的に視野に入れて運転する人は、極力、車の流れを遮らない心配りの運転をします。
優れたコミュニケーションの人は、この心配りをした運転のように相対的なことを視野に入れて会話や話し方のできる人です。

私たちが最も気をつけなければならない話し方は、自分中心で会話をしたり、自分のことだけの視野で話すことです。これは誰もが持っている話し方でもあります。
自分中心の話し方は、相手との感情的な軋轢を生みやすいのです。また自分が思っているほど正確には話せていないのです。
コミュニケーション力とはその人の性格なり人柄なりの総合力と言えます。

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12夫婦の会話
結婚している人にとって最も大切な会話は夫婦の会話です。これが充実した生活の基本です。大きく言えば人生を構築する要なのです。
夜夫婦喧嘩をして寝ますと、翌朝の目覚めには疲労感が漂います。 それだけ夫婦の心は密接につながっていて、お互いの心の奥深くまで影響しあっています。それほど大切な人間関係なのに、ほとんどの人が職場の人や地域の人たちに気を使って会話をするほどには、夫婦の会話には気を使いません。

もちろん、夫婦ですから余計な気を使う必要はありません。そのままありのままの自分をぶつけることも大切です。しかし、人はいかなる場にも知恵を働かす努力が必要です。いつまでも気のおもむくままに自分を出していたのでは幼児と同じです。 人にとって全てが学びの場です。さまざまな場で知恵を働かすことによって、人は成長し、進歩向上していきます。

夫婦の会話にとって大切なのは、男性は男性の特質を生かし、女性は女性の特質を生かすことにあると思います。
身体つきや言葉使いに表れているように、男性の特質は剛です。そして女性の特質は柔です。男性を中心にして女性がそれを包み込む、これが男女の特性を生かした自然体であるのではないでしょうか。

二人の意見が衝突した時は、夫の意見を立てます。 ただ男性には寛容性という特性も求められますので、妻の意見や気持を尊重したいですね。
特に大切なのは、妻の話し方です。妻が夫をつっつくような硬い語調や話し方ですと、いつの間にか不調和を創り出します。やわらかく自分が折れて、夫を立てる、 こうした所作を身につけ、結果的に夫を操縦する話し方こそ、女性の天分と言えます。

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13話下手と思っている人へ
人には話すという能力にさまざまな違いがあります。中には人との交流に差し障りが出るほどに自分の話し方に悩んでいる方もいます。内気な性格であるとか、対人関係が苦手であるとか、あるいは幼児の頃の抑圧要因などそれぞれに原因があると思います。

話してみると話せるのに、苦手だと思っている人は自信をつけるきっかけさえつかめば苦手意識は解消します。
問題なのは、自分の思いや考えを言葉として出す時に差し障りのある人です。言いたいのだけどうまく言葉として出てこないとか、話すことそのものに躊躇してしまう人たちです。
こうした人たちは、幼児期や成長期に話し方へのプレッシャーがかかったのかも知れません。親や先生などから「そんな言い方はないでしょう」「変な言い方ね」「あなたは話が下手ね」などという言葉をあびせられたりすると、コンプレックスを持つようになり、話し方に支障をきたすようになります。

大切なのは「自分はもともとこういう人間なのだ」と思い込まないことです。思い込みは状態を固定します。精神的ストレスから起こっている症状だくらいに考えたらどうでしょう。親しい人と会話をして話す練習を重ね、自信をつけていく必要があります。

慣れない人が外国語を話すときには、頭の中で言いたいことを組み立ててから話そうとして、 会話がスムースにいかないと聞きます。
言いたいことと話す行為を同時に行う、これが会話です。たぶん、言葉を出すときに支障を感じている人は、「言いたいことをちゃんとまとめなきゃ」とか「こんなことを言っていいのかな」などの余計な思いが働いているのかも知れません。

何かを話そうと思ったら、まずどんな言葉でもいいですから口に出してしまうのです。そしてかってに言葉を続けていくのです。
人の能力は使わないから出てこないのです。使えば能力は出てきます。DJのアナウンサーを見て下さい。ひっきりなしに話し続けています。あれも必要に迫られた結果の能力です。
失敗を恐れないことです。人は努力相応の結果を得ます。わずかの間の失敗で、自分が向上していくのです。人前での話し方を学ぶのもいい訓練になります。

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14会話の仕方で作る人との距離
同じ人間でありながら会話の仕方にはかなりの開きがあります。
会話の仕方とは態度、言葉使い、会話のタイミングに別けられますが、ここでは言葉使いについて考えてみます。もっとも言葉使いと態度とは連動しています。

よく見かけるのに、若い人が年配者に対しても同世代と変わらぬ話し方をしている人がいます。親子の会話の場合、こうした話し方は別に不自然ではありません。心に距離感がないからです。ですからこうした会話の仕方もいちがいにダメとは言えません。
大切なのは会話をする相手との間柄です。この間柄、つまり親しみの度合いを間違えなければ友達言葉でも違和感は生じません。ただどんなに親しい間柄でも、職場では年配者に対しては年配者に対する話し言葉を使うことが大切です。組織には組織の秩序があるからです。

上品ことばを使うことが優れた会話の仕方と思っている人がいますが、これは考え違いです。上品ことばも時と場合によります。日本には優れた丁寧語や敬語がありますが、これらを使うには時、所、相手を総合的に判断することも大切です。
話している言葉で相手との距離が 推し量られますが、逆に話し言葉で相手との心の距離をつくります。親しみを込めた話し方は相手との距離を縮めますが、丁寧すぎる話し方は親しさを離します。
優れた会話の仕方とは、臨機応変に対応することであり、またその対応の仕方を身につけることが、優れた人への道ではないでしょうか。

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15心にもないことを言う・その結果
私たちはさまざまな人たちと会話をしているなかで、時には心にもないことを言わねばならないことがあります。例えば、他所でご馳走になった場合でも、心では「あまりおいしくなかったな」と思っていても「おいしかったですよ」とか、また思ったことをそのまま言うと相手を傷つける場合なども心にもないことを言わねばなりません。

しかし、この心にもないことを言う弊害はとても大きいのです。人づき合いでしょっちゅう心にもない会話を交わしていますと、人との信頼関係が築けません。
自分がウソを言っていますから、人のことばもまともには受け取れないのです。
洋服を買う人が「これ私に似合うかしら?」とあなたに聞いたとき、あなたが心にもなく「うん、似合うよ」 といつもこんな調子ですと、自分が洋服を買うときに「どおこれ、似合う?」「うん、とっても似合うよ」といったやりとりの中で「ほんとかしら?」と人のことばを素直に信じなくなります。

出来る限り心とことばと表情は一致させる努力が必要です
幼児の会話は楽しくて疲れを知りません。心とことばと表情によけいな気遣いがないからです。
心にもないことばを出し、心と違う表情をするから、人間関係に疲れるのです。こうした不自然な会話を身につけますと、知らず知らずに自己嫌悪と人間不信におちいります。心の健康を損ねます。現代人の多くが精神的なストレスを抱えている原因の一つなのかも知れません。

よくよく相手を傷つける場合を除いては、出来る限り心とことばと表情は一致させたいものです。 これが一致した会話はとても気持がいいものです。そのままありのままの自分を出すととてもスッキリと楽しいのです。どこかにウソが入ると後ろめたい気持になります。
自分の思いや考えを素直に表現するわけですから、相手の気持を害しないように、話し方や言い方に思いやりを働かせることが大切になってきます。これが人としての知恵を身につけることであり、 人としての成長を歩むことであると思います。
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ステップ 1〜3

1 心の交流のしかた

2 聞いてあげようという決意

3 基本的な聞き方

ステップ 4〜6

4 アイコンタクト&スマイル

5 プラスαの会話

6 会話の共通項さがし

ステップ 7〜10

7 ことばのモンタージュ

8 気持のいい会話

9 安心感を与える会話

10 心の扉を開ける

日常の話し方T
1 自己開示メッセージ
2 家族なのに話がかみあわない
3 思い込みからの解放
4 もっともイヤな会話の相手
5 心の感性と会話
日常の話し方U
6 人の気持に合わせた話し方
7 自分の弱点を語る
8 評価されたい人の話し方
9 幼児環境による会話の違い
10 心にひびく美しさ
日常の話し方V
11 コミュニケーション力の違い
12 夫婦の会話
13 話下手と思っている人へ
14 会話の仕方で作る人との距離
15 心にもないことを言う・その結果
日常の話し方W
16 モテる話し方
17 会話に大切な奥ゆかしさ
18 話し方はその人のパワーです
19 話し下手だと友達ができない?
20 友が去る会話の仕方 1
日常の話し方X
21 友が去る会話の仕方 2
22 人は会話を通して自分を知る
23 話し方・会話の上達法
24 気をつけたい反問の語調
25 メールに乗った感情
日常の話し方Y
26 男女間の会話
27 すぐカッとなる話し方
28 会話、人間関係への影響
29 会話をこわすのは『私の話』
30 会話で疲れる話し方
日常の話し方Z
31 話し方の修練
32 ほめれば心が開く
34 名前が憶えられない
35 理想的な聞き方
36 下手な謝りかた
母と子の会話1
1 ほめてあげて下さいね!
2 言葉には力がある
3 後片付けは大切ですよ
4 教えは興味の刹那をとらえる
5 子供は親を真似る
6 いい子は幸せにならない
7 子どもをしかる時
8 子供の善を掘り出しましょう
9 子どもそれぞれの個性
母と子の会話2
11 それをしたらいけませんよ
12 ニイルの教育
13 やかましい、静かにしなさい



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