充実した人生のために

心のかよう話し方

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日常の話し方 Z


31 話し方の修練

32 ほめれば心が開く

33 仮面の話し方

34 名前が憶えられない

35 理想的な聞き方

36 下手な謝りかた

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31話し方の修練
話す能力は人生において最も強力な武器なのです。自分の言いたいことや自分の希望を相手にうまく伝えられないようでは人生に計り知れない損失をもたらします。また社会的に立派な人でありながら、会議の席などで自分の意見を一言も言えないとしたら何とも惨めなことです。

話す力を身につけることはとてもとても重要なのです。まず話し方の中で必要なのは、はっきりとした言葉で伝えるということです。何を話しているのか半分も聞き取れないような、もぐもぐした話し方は人から評価されません。どんなに高い教養があっても半分以下の価値しか出ません。
はっきりと発音し、はっきりと話す練習をすることが大切です。そのためのいい方法が、声を出す朗読です。美しくひびきのいい言葉で書かれた名文を、声を出して読むのはいい発声の練習になるのと、ボキャブラリーを豊かにするのに大いに役立ちます。
私たちが日常話す言葉は、かって読んだ本や論文などの積み重ねがそこに現われてきているのです。言葉の雰囲気も、自分がかって接してきたところのものに影響しますから、名文に馴染むのはとても必要だと言えます。

人と対話をする時に相手を恐れたり、恥ずかしがって いるようでは、それもまた自分にとっての損失です。人の前で落ち着いて話が出来るようになると、人は変わります。自信が出て強さも身につき、人と接するのにも変化が出ます。できるかぎり機会あるごとに人前で話し、人前で話すことに慣れる必要があります。なかなか人前で話す機会のない人は、自分ひとりでも声を出してしゃべる 練習をすればいいのです。何回もしゃべってみて、自分はしゃべれるという自信を持てば大丈夫です。
たくさんの人たちはこの話し方の訓練を怠っているために、どれだけ引け目をとっているか知れません。

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32ほめれば心が開く
人はほめられれば心を開きます。会話では心の交流が大切なのですが、その場合、相手をほめることが最も大きな効果を発揮します。
ほめた時には、相手は謙遜して「いえ、いえ」といった程度の反応でも、心の中ではすばらしい対話が始まっているのです。例えば相手の人が素敵な洋服でキメている時の内心では、「どう見て!素敵でしょう」とあなたに語りかけているのです。 もしあなたがその人の洋服には目もくれず別のことを話し出したら、その人は内心でつまらない感情を抱くでしょう。

ほめるというのは相手の内心で語りかけている無言の言葉と対話をするということでもあるのです。よそのお宅を訪問した時などでも、その家の庭の手入れがよく行き届いていたならば、その家の人は「どう、きれいな庭でしょう。見てやってください」と心の中で語りかけているのです。 家の中にきれいに花を飾っている人は、人にその花をほめてもらいたいものなのです。相手が期待し、喜ぶ話から会話が始まれば、まちがいなく相手は心を開きます。

相手の良い点を認めてほめるということは、こちらの心も素晴しいということでもあります。こちらの心にゆとりが無いと相手の素晴しいところや美点には気がつきません。それに自分の心が狭いと、相手の素晴しさや美点を認めたくないのです。 それを認めると自分が負けたような気がするからです。
会話の中でそれとなく相手をほめるというのにも、慣れが必要です。歯の浮いたようなほめ言葉にならないように、それとなく練習しましょう。

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33仮面の話し方
幼い頃の会話は無邪気でくったくがなく聞いていてもほほえましいものです。しかしその頃の会話にはキャッチボールのような双方向の働きがあまりありません。やがて人は成長し、お互いの考えや出来事などを語り合うようになり、 次第に会話から無邪気さやくったくの無さが消えていきます。

それは自我が芽生え、自分に都合の悪いことや言ってはいけないことなどの思惑が入り込んでくるからです。時には相手の話し方や言葉によって傷つけられたり、また自分が相手を 傷つけたりもします。そうした経験をしながら自分流の話し方、会話の仕方を身につけていくのですが、なかには歪んだ話し方へ流される人も多々います。

誰もが会話を通して自分のいいところや価値をわかってもらいたいと思っています。 そのために誇張した自分、見せかけの自分を話すようになる人がいます。なかには関心を得るためにウソを混じえる場合もあります。これは相手から見せかけの自分を認め、ほめてもらおうという意識なのですが、こうした話し方はただの自己満足にすぎません。

たとえそれが成功したとしても、そういう会話は心からの悦びが出てきませんし、本当の満足も得られません。私たちが本当に求めているのは、あるがままの自分の素晴しさを認めてもらいたいのです。人は『見せかけの仮面』を取らないかぎり心からの悦びの会話は出来ません

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34なぜ人の名を憶えられない?
話し方の大切な要素に人の名前をすばやく憶えるということがあります。私もかっては人の名前を憶えるのが大の苦手でした。でも今はかなり得意の分野になっています。なぜ人の名前が憶えられないのか、私の経験と推測で述べてみます。

一言で言うと「人に興味があるかないか」ということです。好きなタイプの異性に出会えば、間違いなくその人の名前に関心を持ちます。姓だけではなくフルネームで憶えてしまいます。このことでわかりますように、人の名前を憶えるかどうかはその人への関心の度合いで決まります。

このことを突き詰めていきますと、人のことにあまり関心を持たない自己中心的な人が人の名前を憶えるのが苦手なのです。かっての私はかなりの自己中心的でした。人のことにあまり関心もなく、人を認めることなど希薄でした。

逆説的に言えば人の名前を憶える努力をすれば、 人への関心の度合いが高まり、自己中心的でなくなっていきます。まず「この人の名前を憶えよう」と決意するのです。ただそれだけです。決意がないと何も変わりません。言葉を交わした人の名前を憶えてあげるのです。名前を憶えることで親しさも湧き、次第に人との関わりに馴染んできます。 自分が変わります。

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35理想的な聞き方
恋をしたことがある人なら経験があると思うのですが、恋する人のそばにいると、その人の話だけではなくて、その人の雰囲気から香りなどその人の存在の全てに触れていたいと思っています。その人の話す言葉にはもちろん、その人自身に耳をかたむけているといっていいほどです。これが理想的な聞き方です

聞き方には相手への愛の程度があらわれます。大切な人との会話は聞き方に親切と深みが伴い、さほど親しくない人、あるいは目下の人との会話は、いい加減さを伴いやすいのです。親切と深みの伴う会話には、自分の主張や感情から離れ、相手の主張や感情を理解しようとする姿勢があります。
普通の会話ですと、相手の話している途中をさえぎってまでも自分の言いたいことを言ったりしますし、相手の話を上の空で聞いていたりします。ひどい時には、人の話をさえぎって全然別の話を始めたりする人もいます。

相手の話に心をかたむけ、話題にそった適切な質問をし、あいづちやうなずき、微笑みといったボディランゲージを使う。こうした会話の仕方ですと、人との信頼関係は高まり、そして自分の人間力が高まります。

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36下手な謝りかた
日常の会話のなかで謝りかたはとても大切な役割を持っています。「ごめんなさいね」の言い方ひとつでも、誠実さが相手に伝わる言い方もあれば、ふてくされた表情や話し方でひとつも謝ったことにはならない言い方もあります。謝られたことによって、かえって反感を持つ場合があります。せっかく謝って人間関係を損なったら何にもなりません。

自分でも悪いと思ってちゃんと謝っていながら、誠意が伝わらない謝り方があります。「ごめんなさい。でも・・・」という謝りかたをする人が結構います。これは自分を弁護する言い訳がましい謝りかたです。こうした謝りかたには心の底からの反省の思いが伝わってきません。対人関係にすっきりとした解決をもたらさない下手な謝りかたです。

下手な謝りかたはまだまだあります。いやいやながらする謝りかたもありますし、口先だけの謝罪もあります。謝るという行為は人間関係を円滑にするための手段ですので、自分を取り繕うために使ったのではその役割を果たしません。「ありがとう」という気持と同じで相手に向けて言葉を発しなければいけないのです。自分のことを置いておいて、相手へ届ける美しい話し方といえます。
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ステップ 1〜3

1 心の交流のしかた

2 聞いてあげようという決意

3 基本的な聞き方

ステップ 4〜6

4 アイコンタクト&スマイル

5 プラスαの会話

6 会話の共通項さがし

ステップ 7〜10

7 ことばのモンタージュ

8 気持のいい会話

9 安心感を与える会話

10 心の扉を開ける

日常の話し方T
1 自己開示メッセージ
2 家族なのに話がかみあわない
3 思い込みからの解放
4 もっともイヤな会話の相手
5 心の感性と会話
日常の話し方U
6 人の気持に合わせた話し方
7 自分の弱点を語る
8 評価されたい人の話し方
9 幼児環境による会話の違い
10 心にひびく美しさ
日常の話し方V
11 コミュニケーション力の違い
12 夫婦の会話
13 話下手と思っている人へ
14 会話の仕方で作る人との距離
15 心にもないことを言う・その結果
日常の話し方W
16 モテる話し方
17 会話に大切な奥ゆかしさ
18 話し方はその人のパワーです
19 話し下手だと友達ができない?
20 友が去る会話の仕方 1
日常の話し方X
21 友が去る会話の仕方 2
22 人は会話を通して自分を知る
23 話し方・会話の上達法
24 気をつけたい反問の語調
25 メールに乗った感情
日常の話し方Y
26 男女間の会話
27 すぐカッとなる話し方
28 会話、人間関係への影響
29 会話をこわすのは『私の話』
30 会話で疲れる話し方
日常の話し方Z
31 話し方の修練
32 ほめれば心が開く
34 名前が憶えられない
35 理想的な聞き方
36 下手な謝りかた
母と子の会話1
1 ほめてあげて下さいね!
2 言葉には力がある
3 後片付けは大切ですよ
4 教えは興味の刹那をとらえる
5 子供は親を真似る
6 いい子は幸せにならない
7 子どもをしかる時
8 子供の善を掘り出しましょう
9 子どもそれぞれの個性
母と子の会話2
11 それをしたらいけませんよ
12 ニイルの教育
13 やかましい、静かにしなさい



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