
話す能力は人生において最も強力な武器なのです。自分の言いたいことや自分の希望を相手にうまく伝えられないようでは人生に計り知れない損失をもたらします。また社会的に立派な人でありながら、会議の席などで自分の意見を一言も言えないとしたら何とも惨めなことです。
話す力を身につけることはとてもとても重要なのです。まず話し方の中で必要なのは、はっきりとした言葉で伝えるということです。何を話しているのか半分も聞き取れないような、もぐもぐした話し方は人から評価されません。どんなに高い教養があっても半分以下の価値しか出ません。
はっきりと発音し、はっきりと話す練習をすることが大切です。そのためのいい方法が、声を出す朗読です。美しくひびきのいい言葉で書かれた名文を、声を出して読むのはいい発声の練習になるのと、ボキャブラリーを豊かにするのに大いに役立ちます。
私たちが日常話す言葉は、かって読んだ本や論文などの積み重ねがそこに現われてきているのです。言葉の雰囲気も、自分がかって接してきたところのものに影響しますから、名文に馴染むのはとても必要だと言えます。
人と対話をする時に相手を恐れたり、恥ずかしがって
いるようでは、それもまた自分にとっての損失です。
人の前で落ち着いて話が出来るようになると、人は変わります。自信が出て強さも身につき、人と接するのにも変化が出ます。できるかぎり機会あるごとに人前で話し、人前で話すことに慣れる必要があります。なかなか人前で話す機会のない人は、自分ひとりでも声を出してしゃべる
練習をすればいいのです。何回もしゃべってみて、自分はしゃべれるという自信を持てば大丈夫です。
たくさんの人たちはこの話し方の訓練を怠っているために、どれだけ引け目をとっているか知れません。